もう昨年の話になってしまいましたが、年末の大晦日に「バトルロワインヤル」というイベントに出店者として参加させていただきました。
イベント自体よりも、ワインを選定する段階で色々と勉強になりました。
ワインの仕入れでインポーターさんとやり取りしている中で、ブレタノマイセス(いわゆるブレット)の感じられるワインがあるという情報がありました。
そのブレットのワインをどう取り扱うか・・・ということで悶々とすること数日。
ホットワインにしたらどうか?いや、熱を加えたりしたらよけいブレットが活発化するでしょ。スパイスをありったけ放り込んだら香りが消せるのでは?いや、そんな香りを隠すようなことしていいのか、、そもそも醸造家が敢えて入れている可能性もあり、醸造家のウズナシュヴィリさんに問い合わせたいけどフライングワインメーカーの彼は現在オーストラリアで仕事中ですぐに返事が返ってくるかもわからない。さてどうしたものか。
主催者でヴァンナチュールに詳しい萩野さんに相談すると、丁寧で親身なメールが返ってきました。最も心に残ったのは「素晴らしい人には欠点がないのだろうか?」「欠点をなくしたら素晴らしい人になれるのか?」というお言葉。人をワインに置き換えて考えてみましょう。なるほど。というわけでブレットの入ったワインも持参することに決めました。
結果、お客さんに一番評判の良かったのがそのワインでした。
この出来事は、2018年最後の一日に最も勉強になったことでした。