クヴェヴリ・エミのブログ

JSA認定ワイン・エキスパート&WSET Level3資格保有。ワインについて日々思うことを記していきます。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

バリスタ

Barista 上司のホームパーティーにお招きいただき、同僚と一緒に御宅訪問してきました。 上司も奥様もお酒は飲まないものの、奥様がとてもおもてなし好きな方だと聞いて楽しみにしていました。 赤ワイン飲む人いる?と聞かれたので数人とともに挙手。 すると…

病院にたとえてみる

Wine 転職しました。 といっても、 独立開業したわけではなくて、会社から会社への転職です。 (個人事業主としては昨年届けを出しています) というと何やらがっかりしたような反応をされることが多いのだけど、私にとっては所属先がある方が性に合っていま…

琥珀色ってどんな色

Amber wine 最近よく思うこと。 マセラシオンのワインについて、「オレンジ色というか琥珀(アンバー)色」のような文章を見ると、ああきっとこの人は実際に琥珀を見たことがないんだろうなぁとひとりごちたりしています。 琥珀っていうのは、ひとつの色じゃ…

ワインベルトの南北限

New Year Wine Party 私のワイン会に何度か参加してくださっている方から、新年会やりたいです~!!とリクエストいただいたので企画しました。 ただ単に持ち寄りワイン会でもいいかなと思ったのだけど、せっかくなのでいつものように勉強会形式でと、今回は…

自己紹介④

Santa ワイン会なんか主催したりしてると、こんなことやりませんかと色々なお誘いをいただきます。何人かの友人知人とここ数年コラボも色々試してみましたが、やはり性格的に我が強いからワイン会なんか一人でハンドリングして回していけるわけで、そもそも…

自己紹介③

Nurse ワインの専門家になるなら、飲食業に行けばいいだろうと思う人が多いだろうし、私自身もそのことについてはかなり何度も悩みました。 もともと大学を出てからIT業界で仕事をし、その後もIT関連の仕事をしているのですが、会社勤めをしていると、まあけ…

自己紹介②

dormitory 「なんでワインの資格を取ったんですか?」というのはとてもよく聞かれる質問です。 もともとワインに特化していたわけではなく、お酒ならなんでも飲みます。好きな飲み物は?と聞かれたら「アルコール飲料」と答えていたくらい(適当すぎる)。 …

自己紹介①

Black Sea ブログをはてなブログにしようと決めてから適当に書き綴ってきたけれど、ここで他の人のブログをいくつか読んでいたら、最初に自己紹介文を書くのが「お作法」なのかな?とふと気づいたので、私がワインにめざめた経緯などしばらく書いてみようか…

ワイン会とマナー

Manner 今年はJSA(日本ソムリエ協会)のワインエキスパート資格をとってから5年目にあたるので、エクセレンス(旧シニア)資格に挑戦するか、WSETの勉強をするか、しばらく前から迷っていたのだけど、思うところあってどちらかを選ぶなら後者にしようかなと…

ソ連人としての矜持

Georgian Culture x Movie x Wine seminar 岩波ホールで上映中の「葡萄畑に帰ろう」が2月8日(金)で公開終了となります。 ジョージアワインのとりもつご縁で、この映画を配給した岩波ホールの原田さんとお知り合いになることができたのも手伝って、特に思い…

ロシア版カクヤス

Aromatny mir お土産に旧ソ連地域のワインを買おうと思っていた私に、地元のロシア人の友人から「AM(アロマートヌィ・ミール)がいいよ。種類も揃ってるし」と教えてもらったので行ってきました。 地図アプリなどで検索すると都心には何軒もあります。 値段…

ノア=ノイ

Armenian "Noy" いわゆるアルメニアンコニャック、正確にはアルメニア産ブランデーというと決まってアララットばかり買っていましたが、ロシア人の元同僚いわく「ノイも飲んでみな!美味いよ」とのこと。 付け加えて云うには、「あ、ノイは聖書の方舟のノア…

レヴァンの休場

w/ Levan Gorgadze ジョージアワインを通じて交流のある、ジョージア出身の力士・栃ノ心ことレヴァン・ゴルガゼ。 昨年は初場所で優勝したとあって縁起のいいと思っていた初場所でまさかの休場。 肉離れ、大丈夫なんでしょうか・・・心配です。早く復活して…

アルメニアショップ

Armenia magazin 私が勝手にロシア版カクヤスと位置付けている「アロマートヌィ・ミール」について、最高!文句なし!オススメ!と手放しで絶賛するところでしたが、市内で乗ったタクシーの運転手(アルメニア人)から、「ロシアで売ってるアルメニアコニャッ…

ウラジャーイ

"Rodny Urozhay" menu 変化の速いモスクワなので色々と新しくて小ぎれいで洒落ていて、そして料理も美味しくて店員も美人で愛想が良いという文句のつけどころのない店がたくさんできていました。 新しく開発されている地域などにも出店していたこのグループ…

ボルジョミ缶

Borjomi can そして更に引き続き、私が世界一好きなミネラルウォーターの話。 旧ソ連圏に行った方は愛してやまない人も多いことでしょう。ボルジョミ。 ボルジョミは、フランスの「エヴィアン」みたいに、その湧き水の出るところの都市の名称でもあります。 …

バイカル水

Baikal Reserve 前日に引き続き、ミネラルウォーターネタ。 かつて私が在住していた当時は見かけなかったミネラルウォーターが、レストランやスーパーなどあらゆるところで目につくようになりました。 それは、写真のバイカル・リザーブ。 料理もそうだけど…

ナルザン水

Narzan water ソムリエというとワインだけと思われがちですが、一応カバー範囲はビバレッジ全般なこともあって、ミネラルウォーターにももちろん興味があります。写真のナルザン水といえば、ロシア国内ではジョージアから輸入の「ボルジョミ」と並んで人気が…

クリミアの固有品種

Kokur ロシアのスーパーでワイン売り場の棚を見てまわっていると、ある品種がやたらと目につきました。 それは「кокур」 キリル文字表記なので、コクールと読みます。(コキープって読まないでね) 葡萄品種にも詳しいシニアソムリエの方にメールして聞いて…

白樺の樹液

Birch juice 今回のモスクワ滞在で、ずっと飲みたいと思っていた飲み物を入手しました!(興奮) 白樺の樹液です。 昔はロシアでも一般的によく飲まれていたそうですが、今は見つけるのがなかなか難しい代物。 北欧のスウェーデンなど葡萄の生育する北限を超…

キャビアのお母さん

Sturgeon モスクワの酒屋さんで、ワインを買って、つまみは何かないかなと店内を物色していたら、店員さんが「これ旨いよ!」と差し出してくれたのがチョウザメの缶詰め。 チョウザメといえば、キャビアを産むお母さん(もしくはお父さん)。 高級なようです…

リスベラトロール値

Mukado wines ポリフェノールやアントシアニンなど栄養成分を摂取するためにワインを飲んでいるわけではないので、この話題に触れることはめったにないのですが、書いておきたいこと。 昨年、東京農大で行われたジョージアワインに関する講演での発表による…

コーカサス三国

Vinyards 「コーカサス三国」といってもなかなか馴染みがないのか、同じ三国でもバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)よりも知名度が低く、それってどこの国のことですか?と聞かれることも少なくないです。 コーカサス三国といえばもちろん、ア…

黒海のボラ

Georgian cuisine 魚を食べるイメージの薄いジョージアやロシアですが、実はけっこう魚料理もあります。我々日本人も、米と魚ばっかり食べてると外国人からは思われがちですが、実はけっこう肉をよく食べるというのと同様に。 今回のモスクワ滞在中、宿の近…

スーパーの棚

Abhazia wine ロシアの禁輸政策によりロシア国内からジョージアワインが消えた2006年当時、モスクワにいました。 あれから時が経ち、2012年には禁輸が解かれたと聞いていたもののどうしても自分の目で確かめたいと思っていたのがモスクワのスーパーのワイン…

スラヴォニア・オーク

Triumph Barrique 2012 ワインスクール同期との新年会があり、参加してきました。 今回は写真のワインを持ち込みました。 セルビアのシャルドネ、ヴィンテージは2012年。 「BARRIQUE(バリック)」の表記があるので樽を使っていることがわかりますが、さてど…

貯蔵と豚

Niko Pirosmani 私が昨年ブログで繰り返し書いていたことのひとつに、「アンフォラとクヴェヴリの違い」ということがあります。 ↓こんな感じのことを書いています。 「アンフォラとクヴェヴリ - 旧ソ連の旅とワイン」 一言でいうとアンフォラは運搬用、クヴ…

オークとブレット

Saperavi - Oak Aged 2009 もう昨年の話になってしまいましたが、年末の大晦日に「バトルロワインヤル」というイベントに出店者として参加させていただきました。 イベント自体よりも、ワインを選定する段階で色々と勉強になりました。 ワインの仕入れでイン…

ヤンターリとカリニングラード

Georgian amber wine 先月、モスクワを7年ぶりに訪れてジョージア(旧グルジア)ワインについてあらためて考えたことがあるので記しておきます。 それは巷で「オレンジワイン(Orange wine)」という言葉があふれ、そしてその言葉が指すワインのことを、ワイ…