クヴェヴリ・エミのブログ

JSA認定ワイン・エキスパート&WSET Level3資格保有。ワインについて日々思うことを記していきます。

無題。

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wine

私の母は45で亡くなっているので、なんとなく昔から自分もそれくらいの年が寿命なのかなーとか思って生きてきました。より正確に言うなら45歳から先の女性の人生がどうなるのかうまくイメージできないという感じです。寿命どうこうというよりは、身近なお手本を早々に失ってよく分からないといったらいいのか。別れた元夫の両親は離婚していて、入籍前に病床の義母に挨拶しに行った一度しか会ってないし(その一ヶ月以内くらいに他界されたらしい。遠くにお住まいだったこともあって葬儀に行くことはなかったです)、「母親運」というものがあるのなら私は母親運が薄いのかもしれません。

仮に45で人生を終えるとして逆算すると、自分に残された時間がすごく短く思えてきます。ていうかもうほとんど残された時間なんかないに等しい。焦る。どうしよう。何かやりたいことがある人に向かって「死ぬわけじゃないんだからやってみなよ」という言い方があるけど、私にしてみたら「どうせもうすぐ死ぬんだからやってみなきゃ」となります。いや全然、もうすぐ寿命が尽きそうな病気なんかないんだけど。むしろ健康そのものだし、死ぬ予定は一切ないんだけれど。

そうは思ってもいつ病気になるかなんて選べないし、いつ事故に遭ったり怪我をしたりするかもわからない。自分の行きたいところに好きなように赴いて気の向くまま行動できるのがいつまでかなんて知りようがないわけです。すごく悲観的に聞こえるかもしれないけど、でもそのことを意識せずにはいられません。

もし何か約束している相手がいたとしたらその相手も同じことで、ジョージアに遊びにおいで、この夏来てくれたらいろんなところに旅行に行こう・・・と呼びかけてくれている醸造家の方がいるんだけど見た感じけっこうなおじいさんだし、じゃあ来年ね〜、なんて言ってたらうっかり一生会えなかったなんてことにもなりかねないわけです。そんな風に考えるとすごく悩みます。

今月初旬まで開催されていたジョージアワイン展では何の成果も出せなかったのではないかと軽く落ち込んでいたけれど、ジョージア人の皆さんから「君のしていることはジョージアにとって偉大なことなんだよ」と称えてもらえていることはすごいモチベーションにつながります。

一生のうち残りの時間で私にできることって何なのかなあ。