クヴェヴリ・エミのブログ

JSA認定ワイン・エキスパート&WSET Level3資格保有。ワインについて日々思うことを記していきます。

病院にたとえてみる

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Wine

転職しました。

といっても、 独立開業したわけではなくて、会社から会社への転職です。

個人事業主としては昨年届けを出しています)

というと何やらがっかりしたような反応をされることが多いのだけど、私にとっては所属先がある方が性に合っています。

毎朝起きて行く場所がある安心感、毎月収入があって家賃や税金を払える安定感、朝起きて昼食事をして夜寝なければいけない適度な束縛感、それらは会社に所属しているからこそ得られるもの、という考えは二十代の頃から変わりません。

独立すれば会社に行かなくてもいいし、自分の自由に時間が使えてサイコー!というご意見もよくいただくのですが、私の周りで独立してる人って早起きしたり運動したり仕事したり会社勤めよりもさらにストイックな生活を自分に強いることにできるとてもタフな人達ばかりなので、自分にはできないなぁ・・・と感じます。

 

こんなにワインが好きなら飲食業でソムリエに専念した方が良いのでは?と考えたことも勿論ありますが、自分について分析してみると、飲食業向きではないんですよね。

私がワイン活動を始めた頃から繰り返し伝えようとしているコンセプトは、「美味しいワインをグラス2杯も飲んだら世の中の大抵のことはどうでもよくなってしまう」ということなんですが、その想いを広めていくためのやり方として突き詰めて考えたこともあって。

なんていうか、ワインバーや、ワインが有名なレストランに自ら来る人は、ワイン好きで自分でワインを選べる人じゃないですか?そうではなくて、ワインを飲む雰囲気とか味が好きだったりちょっと興味があって、でもどんな風に親しんでいったらいいかわからない・・・という人と出会える場所って職場だったり友達同士のつながりだったりするのではないかなーと。

たとえるなら、飲食店が病院でワイン好きのお客さんが患者だとすると、飲食店にいたら自然と患者さんと接する機会は生まれるけれど、未病の人(つまりワイン好きの自覚が芽生えてない人)とは出会えないかなーと。

いわば病院に行く前のカウンセリングみたいな場所で、ワインに親しむ方法を導いていくことにやりがいや喜びを感じるので、数年かけて今のやり方に落ち着いたというわけです。

というわけで今後の私のワイン活動もご期待ください。どうぞよろしくお願いいたします。