クヴェヴリ・エミのブログ

JSA認定ワイン・エキスパート&WSET Level3資格保有。ワインについて日々思うことを記していきます。

倉庫に行ってきた

土曜日だというのにめずらしく早起きして出かけてきました。

倉庫会社の方から、「一度倉庫見学にいらっしゃいませんか?」とお誘いいただいたので、それでは、ということで東京の東の方へ行って参りました。

途中バスを乗り間違えてタクシーで行先を修正するという小さなアクシデントはあったものの、概ね約束の時間通りに到着しました。着いた先は「倉庫街」という名が相応しい、巨大な倉庫群が並ぶエリア。物流の現場なんて普段見る機会がないので、まさに「大人の社会見学」という感じです。

着いて担当者の方の携帯に電話するとすぐに迎えに来てくださいました。

建物の2階が定温倉庫になっていて、常に温度16℃、湿度55%を保っているということでした。

庫内は保税エリア、内貨エリアに分かれていて、お酒の積み荷が整然と置かれていました。内貨とは国内貨物の意味だそうです。

ワイン販売の実務のアドバイスなどもいただくことができ、とても参考になりました。

一旦外へ出て、もう一つの倉庫へ移動する前、建物の向かいをふと見るとトラック・ターミナルと書かれた建物があって、あれは何ですか?とたずねると、長距離トラックの運転手用の宿泊施設ですと言われてなるほどと感心。やはり他の業種のことは、知らないことばかりです。

もう一つの倉庫の方へ電車で移動すると、こちらは多くのワインやその他の食品やよくわからないものが積まれていて、数人の方がその中で作業をしてらっしゃいました。ご挨拶をし、いろいろと質問をさせていただき、かなり色々なことがクリアになりました。実際に来て中を見させていただいて、本当に良かったです。

そんなわけで週末は貴重な時間を過ごすことができました。

それにしても日常まったく人と会うことのない昨今、はじめましての方とお会いして色々話すというのはとても気力・体力のいることだと気付きました。倉庫を出てから半ば放心状態で都心へ戻り、ターミナル駅の構内を放浪したのち、空腹に耐えきれなくなって天丼を食べ、帰宅して夜まで爆睡しました。コロナ以前にはもっと頻繁に人と会っていたはずなのに、どうやってそのような緊張ある日々をこなしていたのか今となってはうまく思い出せません。以前の日常に立ち返ったとき、以前のような社交的な気質と、世間の厳しさに耐えられる鈍感さをすぐに取り戻すことができるのか、いささかの不安を感じざるを得ませんでした。