ワインの専門家になるなら、飲食業に行けばいいだろうと思う人が多いだろうし、私自身もそのことについてはかなり何度も悩みました。
もともと大学を出てからIT業界で仕事をし、その後もIT関連の仕事をしているのですが、会社勤めをしていると、まあけっこう病んでいる人も周りに多いです。
私がワインの勉強に本格的に取り組んでしばらくして気付いたのは、「本当に美味しいワインをグラス2杯も飲んだら、世の中のたいていのことは割とどうでも良くなる」ということ。これは前のブログを始めるときにも冒頭に書いていて、以来その考えは変わっていないのですが、仕事で疲れたり悩んだりしている人を癒してあげるようなワインを選べるようになったらいいな、と。飲食店にいたら、ワイン好きで自らワインバーやレストランに行くような人とは知り合えるけど、そこにたどり着けない人とは出会えないじゃないですか？それはまるで病院にいたら、病院に来る気力・体力のある人は治すことができるけど、家で鬱になっている人は救えないという風に感じたわけで。ワインにそんな日々の疲れを癒す力があるということにまだ気づけてない、好みのワインを探すという意識に至っていない、でもワインを知ることでもしかしたら幸せになるかも知れない周囲の人にワインの良さを伝えるところから始めてみようと思ったわけです。
