クヴェヴリ・エミのブログ

JSA認定ワイン・エキスパート&WSET Level3資格保有。ワインについて日々思うことを記していきます。

東御市とモルドバ共和国

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長野県千曲川ワインバレーの東御市(とうみし)にワイン造りのため移住した友人を訪ねて行ってきました。

すでに畑を購入し、ブドウの苗木を植えたり着々と準備を進めている様子をFacebookで見て知ってはいましたが、どんなところか実際に見てきました。(今回は本当に上から眺めただけ)

先月の台風19号千曲川が氾濫したと聞いており、TVのニュースでも橋が崩落したり北陸新幹線が水に浸かったりとショッキングな映像を沢山見ていたので大丈夫かな?と心配していたのですが、まだ運休している路線などはあるもののかなり復旧している様子でホッとしました。やはり現地に行ってみないと分からないことばかりですね。

都内から行くには、新宿からバスで東部湯の丸SAまで3時間か、東京駅から新幹線で上田駅まで約1.5時間。意外とすぐに行けるんだなという印象です。

到着後まず早めのランチをしてから、Atelier de Fromage(アトリエドフロマージュ)でチーズの買い物をし、東御市5大ワイナリーといわれるワイナリーのうちRue de Vin(リュードヴァン)、 はすみふぁーむ、そして友人が手伝いをしているはたのワイナリーなどを訪れつつ、友人の管理している畑を見せてもらったりワインの試飲をしたりしながらゆったりと時間が流れている感覚を味わいました。

東御市は赤ワインと胡桃が有名ということでモルドバ共和国カフール市というところと姉妹都市提携をしているそうで、最近も天皇陛下の即位礼正殿の儀のあとにモルドバ大統領が東御市に来られたばかりだそうで、市内の各所で「ここはモルドバ大統領が訪問して…」「これはモルドバ大統領にお出ししたデザートで…」などモルドバトークが聞かれ住民もそのことを誇りに思っている様子でした。

2020年の東京オリンピックパラリンピックではモルドバのホストタウンになっているそうで、高地トレーニングのために訪れた選手もいるとのことでした。

また東御市は漁協もあって山奥でキャビアの養殖をしているんですよ、とのことで内陸国でありながらキャビアの輸出を行っているモルドバとの関連性も伺うことができました。

夕飯はワインチャペルという公会堂のような場所でいただき、予想もしていなかった豪勢な美味しいビストロ料理とグラスで提供される地産ワインに巡り合うことができ幸せを感じました。

最後の最後まで友人にもてなしてもらい楽しく美味しい旅でしたが、次回はブドウのわら巻きや植樹など過酷な作業が待ってると思うと、親切にされればされるほど怖いな…などと考えながら東御市をあとにしました。

人手が必要な時期はブドウ畑でお手伝いの需要がありますのでワイン用ブドウの作業に興味がある人はボランティアで一緒に行きましょう。ご案内します。

 

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